私の感動的な結婚写真体験について

私が結婚したのは10年前。地味婚などという言葉が流行っていて、昔ほど大きくて派手な結婚式は少なくなってきてはいました。

しかし私が住んでいるところはまだまだ田舎で、長男だったり農家だったりすると、やはり招待客も多く昔からの一連の流れで行う結婚式が多いです。お式は披露宴の前に親族で済ませ、披露宴は長持唄で和装で新郎新婦入場、招待客の中で年配の方や親せきの方々などは一緒に長持唄を唄います。これはこれで荘厳といいますか、カジュアルウェディングと違ってメリハリがあって感動的なものです。その後は乾杯、お色直しでドレス、ここから楽しい雰囲気になっていき、またまたお色直し、両親への手紙等で泣かせお開きへと向かいます。笑いあり涙ありで引き締めるところは締めて、はめを外すところは楽しく、だいたい一連の流れになっていますよね。ですから結婚写真はどなたのを拝見してもだいたい同じ流れになっています。まあ衣装や雰囲気は違いますから、やはり結婚写真はいいものです。後から何度も見返しますものね。私の結婚式はといいますと、二人とも貯金がそんなに無いし、今後の生活に必要なものにお金がかかると思っていましたので、なるべくお金をかけない結婚式を考えました。自分たちで作れるものは全部作りました。まずは紙物ですね。座席表から招待状、あらゆる紙物はすべて旦那がパソコンで式場の人に聞きながら作りました。ウェルカムボードも私が白いワイヤーを折り曲げてアンティーク調に仕上げました。指輪交換の時に使うリングクッションは母が手作りしました。二人の出会いまでの流れを写真を用いてビデオにしました。そんなこんなで式の前々日まで必死で頑張りました。結婚式や披露宴のビデオ撮影はお金がかかるのでやめました。写真があればいいと思って。式場と契約している写真屋さんの女性カメラマンがスナップ写真も撮ってくれるとのことでしたから。その女性カメラマン、小柄で地味な感じで正直どんな写真を撮ってくれるのかと不安な面もあったんですが、出来上がった写真やアルバムを見てびっくりしました。なんと、式や披露宴のスナップはもちろんですが、私たちが苦労して作った物たちにも焦点をあててくださってたのです。一つ一つ手作りな不格好な感じもストレートに出ていて、それがまた薄いベールがかかったような撮影法で何とも感動的でした。自分たちだけでなく、他の人たちにも私たちが努力してこの日に臨んだ事がうかがえるような施しをしてくださっていました。そして何よりも、新郎新婦はただのみせ物ではなく、ゲストをおもてなししているといった感じで、みんなと接している場面の写真が多く、すまし顔ではなく、自然体のリラックスした笑顔の私たちが映っていました。お開き後も新郎新婦中心に招待客全員が集まって思い思いのポーズで撮って頂きました。みんなが入るように脚立の上から。これもとても感動的でした。みんなが祝福してくれているって感じでとてもうれしかったです。

それから私たちの結婚指輪のアップだったり、旦那が私の前髪を直してくれているところだったり、実に細やかな描写で、女性ならではの感性だなあと思いました。後から聞くとそのカメラマンさんかなり練習と努力をして、式場の信頼を勝ち取ってきたそうなんです。人生の門出の時にそのような素晴らしい女性に幸せの一部を切り取って頂いて残してくださった事、本当に感謝していますし、幸せだなと今でも思い返します。